テンテコmyブログ

3人の子育てで、てんてこ舞いな毎日。そんな日常のアレコレを綴っています。

我が家のへなちょこヒーロー「オムツマン」

3人の幼い子供がいる我が家に、
静かな時など無い。



泣いたり笑ったり歌ったり喧嘩したり。
とにかく音で溢れている。



やっとお昼寝したかと思えば、どこからともなくオモチャのアンパンマンが急に陽気に喋りだし、



プラレールが壁に向かって、健気に突進を繰り返す音などが聞こえてくる。



リアル・トイ・ストーリーだ。



オモチャの電池の減りが、えげつない。



たまに無性に何の音もしない所に行きたくもなるが、もうこの生活が常なので、心も耳も慣れた。



人間の順応性、スバラシイ。



そして私は知っているのだ。



我が家に静けさが訪れる時、それは、、、



子供達が、何か、しでかしている時だと
いうことを!!!



今日も夕飯の支度をしていると、ふと、
いつもより静かな事に気付いた。



、、、こりゃいかん。絶対なんかやってる。



私の中の、ヤバいよヤバいよセンサーが鳴る。



こっそり子供達の様子を見てみると、、、



出たで、出たで。
オムツマンーーーー!!!!



なぁにが楽しいんだか知らないけど、
これよくやるやつー!



頭にオムツをかぶり、手首足首にオムツを装着して、



恐らくこの世で1番へなちょこなヒーロー、
「オムツマン」に、よく変身しちゃうんだよな、うちの子達。



この前はキョンシーだったな。
今日はオムツマンできたか。

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オムツマンは、頭と両手両足にオムツを装着するのが基本スタイル。



しかしながら、今日のチーは、右足にはオムツを装着しないらしい。



初の試みだ。オムツマンスタイルに、アシンメトリーを取り入れるとは!!チーやるやんか!!



やっぱり小学2年生女子ともなれば、オムツマンにもシャレっ気を出すのか!!
母ちゃんビックリよ。



そして、その横で、2歳ヤー坊は困惑を隠しきれないでいる。



え、ねぇね、今日は右足フリースタイルでいくんでっか?という困惑が、表情に出ている。



でも、彼がそれを許すはずがない。



ヤー坊は、オムツマンは5箇所にオムツを装着するということに、こだわりと誇りを持っているのだから!



普段の服装に関しては、
全身黒のカラススタイルにしようが、



上下とも主張強めの色と柄を合わせて、志茂田景樹スタイルにしようが、



まったく動じることなく、言われるがままに
着るのに、



このオムツマンスタイルに関しては、こだわりが強いヤー坊。



どうしても、チーのアシンメトリーを許すことが出来ず、



半分泣きそうになりながら、そして怒りながら、いつものように右足にも装着するようにチーにオムツを押し付けている。



それを拒否するチーと、引かないヤー坊。



、、、え、この時間、なんなん?



私は、何を見せられてるのん?



とりあえず、埒が明かなそうなので、私からもチーに右足へのオムツの装着をお願いする。



、、、え、だからこの時間なんなん?



なんで私がこんなお願いしてるのん?



すったもんだはあったものの、いつものように、完璧スタイルバージョンのオムツマンが出来上がり、結局二人ともニコニコ。



、、、おぉん、丸く収まったなら、良かったわ、、



オムツマンは、平和主義者。
戦いを繰り広げるわけではない。



ただただ、「オムツマン!オムツマン!」と
叫びながら、ポーズをとって笑い転げるのが
彼らのスタイル。



そして写真を撮ってくれと要求してくるのも彼らのスタイル。

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最後は汗をかきだし、私に強制終了を言い渡されて、終わりの時を迎えるのが、オムツマンなのだ。



今日も今日とて始まった。



オムツマンによる、テンションMAXの乱舞が。



なんだこれと思いながらも、オムツマンの笑い声につられて、私も笑う。



戦うことをしないで、毎回確実に、平和と笑いをもたらすオムツマンて、実はへなちょこなんかじゃないかもしれない。なんてことをぼんやり考える。



とんでもなくしょうもないこの光景を見ながら、私は案外こういう時に、幸せを感じたりしているんだ。



そろそろ二人とも汗ばんできたから、強制終了させることにしよう。



また忘れかけた頃に現れてね~、オムツマン!



↓これでオムツマンに変身してましたー
(よい子は真似しないでね!)


娘の悪意の無い一言が、私の心を振りまわす

小学2年生のチーは、最近言うことがなかなか鋭い。今日は、そんなお話。



とにかく朝食を食べるのが
とんでもなく遅いチー。



色々試行錯誤した結果、お米よりはパンの方が、まだ早く食べれるよねって事になり、チーの朝食は、パン一択になった。



それでも、その日の様子によって、食べるスピードはまちまちで、



「いやいやいやいや、そのちっさいクリームパン食べるのになんで30分もかかってるのよぉー!!」と叫びたくなる日もある。



先日のスーパーのパンコーナーでのこと。



私はチーに、「明日の朝食べたいパン選んでねー」と言った。



するとチーは、ニコニコ笑いながら、こう言った。



「うん!出すだけだから、ママ楽チンだしね!」



、、、ちょ待てよ!



いやね、私としてはさ、本音はさ、
朝はパンよりご飯派よ!



でもさ!チーに朝からお米出したらさ、
リアルに1時間食べ続けるじゃん!?



遅刻しちゃうよ!



そりゃあさ、菓子パンは、テーブルに牛乳とセットで出すだけだから、確かに母ちゃんは楽チンだよ。



でも、違うじゃんか!
それが理由じゃないじゃんか!



チーの!食べる!スピードの!せいでしょ!



それを、母ちゃんが朝ごはん手抜きしてるみたいな
言い方しないでおくれよ、まったく。



、、、と思ったが、チーの表情からは、
嫌味とか意地悪とか、そんなものは微塵も感じられない。



そう、彼女は、そんなつもりでは言っていないのだ。



本当に、ただ素直に、ママ楽チンだもんねって、そう思ったから言っただけ。



それ以上でも以下でもなくて、



ましてや、私が手抜きしてるとかしてないとか、そんなことは一切頭によぎってないのだ。



ふぅ。落ち着け私。熱くなるな私。



一人でカッカしても仕方ない。
大人になれ、37歳。
黙ってチョココロネ買っておけ。

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また別の日に、ネギトロ事件もあった。



最近お気に入りでお取り寄せしているネギトロがあって、



それを丼にして出した日、チーは美味しい美味しいと、すごく喜んでくれた。



食にそれほど欲のないチーが、いっぱい食べてくれたのが嬉しかった。



それからしばらく経って、2回目のネギトロ丼を食卓に出した日。



チーは、「わぁ!これ美味しいやつだー!」と
ニコニコ。



うんうん、そうでしょ、それ好きなんでしょ、可愛いやつめ♡



そのあとに笑顔で一言。



「これ乗せるだけだもんね!」



、、、ちょ待てよ!



なんなん!なんなん!?



そうよ!ホカホカ酢飯に、ネギトロ乗せるだけ!お手軽中のお手軽よ!そうだけども!



だから!?だからなによー!?キーッ!



でも私は知っている。
彼女がドス黒い心で発した一言ではないことを。



単純に、「乗せるだけだもんね!」って、思ったから言っただけ。



目をキラキラさせながら、ネギトロ丼を見て、そう思ったから言っただけに過ぎないのだ。



いかん。いかんぞ私。
ちょっと痛い所つかれたからってカッカすな。
ついこの前パンで学んだじゃないか。
乗せるだけ発言に、深い意味はないのだ!



あぁ。子供の悪気のない一言は、恐ろしい。
グッサグッサくるわー。



チーが2歳の頃、オレンジ色の夕焼けを見て、
ドキンちゃんの空ー」って言ってたのが懐かしい。

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それ思い出すと、私、今、泣けそう。



成長が嬉しくて、寂しくて、面白いな、ほんと。



そうかと思えば、この前の尿検査の朝、
おしっこを採るのを手伝ってあげた私に、



「チーのおしっこ、可愛い?」って聞いてきたり。



おしっこは知らんけどね、7歳のチーは、
まだまだまだまだ可愛いよ!



いつか、本気のテンションで、
クソババァとか、言われちゃうのかなぁ?



想像だけで、私、今、泣けそう、アゲイン。



そんな事を考えながら、私はまた今、ネギトロをお取り寄せしようと思っているのだ。
、、、、乗せるだけだしね!




掃除機をかけながら、アン・ルイスを熱唱する女は私です

昨日は、気分がなかなか上がらなかった。
そんな日だってある。
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でも、まだまだ小さい子を育てていると、
そうも言っていられないんだ。



こちらのテンションにはお構い無く、
ヤー坊には、



力いっぱい甘えられ、



心のままにおもちゃ箱をひっくり返され、



理不尽にキレられる。



エー坊には、本能の赴くままに、



取り替えたばかりのオムツにすぐうんちをされ、



上手く眠れなくてギャンギャン泣かれ、



タニタと笑いながら、おっぱいを遊び飲みされる。



チーはけっこう前からYouTubeを見ていて、
長時間それは良くないよなぁと思いながらも、



それを止めさせる声掛けすら、なんだか億劫だった。



このまま、なんとなく子供達の相手をしながら、ダラダラ家事をして、



霧のかかった空のように、パッとしない気分のまま一日を終えるのも、



なんとか自分を奮い立たせ、心を明るくして、
笑顔で残りの一日を過ごすのも、



自分次第だよなぁ。



それも、ちゃんとわかってはいるんだ、、



、、、さてと!だったらやってやろう!
同じ一日なら、楽しく過ごせた方がいいに
決まってる!



うん、まず、掃除機をかけよう。



家も心も、スッキリするから。



私は、隣の部屋の掃除機をかけはじめた。



やっぱり、動き出すと、ちょっと前向きになれる。



大変なのは、行動にうつすまで。



きっかけは、いつだってだいたい、
たいしたことは無いんだ。



ウィーン!!と掃除機をかけていると、
この音に負けないくらいの大声で、なんか私、急に歌いたくなってきたんですけど。



ダイソンに勝るほどの声量でいっちゃうか!



力がみなぎるエレカシに、
歌うだけで甘酸っぱいaikoに、
みんな大好きミスチルに、、、



NiziUもOfficial髭男dismも、
よぅわからんけど、



世代だった歌は、心を一気にセブンティーンに
戻す。



歌の持つパワーの素晴らしさよ。



もう私の気分は上々なのだ!



ふと子供達を見てみると、



チーは、私の歌に合わせて、リモコンをマイクに見立てて歌っている。




aikoを歌う時の表情は、7歳とは思えない
切ないお顔で、その表現力は
令和の山口百恵かと、母ちゃんは思ったよ。



ヤー坊は、おもちゃのキーボードのマイクに、
口をつけて、一緒に歌っているつもりになっている。

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その姿から、“俺、歌は魂で歌うタイプです”っていうことがわかった。
心意気はじゅうぶん伝わってきたよ。



エー坊は、歌に合わせるとか合わせないとか
関係なしに、ブーブーブーブーやっている。
最近お得意の、必殺飛沫飛ばしだ。
まったくもう、コロナ禍だっていうのに。



私は、もう楽しくて気分爽快で仕方なかった!



カラオケに行って、お酒を飲んでいるわけではないのに。
現実は、家で掃除機音をBGMに、麦茶だ。



スウェットに、ちょんまげスッピンの37の女が、掃除機かけながらガチ熱唱。
はたから見れば、相当パンチのきいている画だと思うが、



ついにアン・ルイスを歌い出した私を、
もう誰も止めることは出来ないのだー!



掃除機をかけ終わる頃には、私の気持ちは晴れ晴れとしていた。



方法は、なんだっていい。
ドライブでも、趣味でも、きっかけさえ
つかめば、明るい一日を過ごせるんだな。



こうやって、自分の気持ちを上げていく方法を、どんどん見つけていこう。



子供の為に、自分の為に、笑顔で過ごせるように。



ただ、そう思う一方で、
たまには、環境が許すなら、
自分の心に耳を傾け、ただ何もしないで、
ゆっくり過ごす日があってもいいとも思うんだ。



何かをする日も、何もしない日も、
心のもちようが大切なのかなぁ。



さっきまでアン・ルイスを熱唱していた私は、
今度は静かに、そんな哲学的な事を考えたりしていた。

黒く焦げたパウンドケーキ

せっかくの土日なのに、なんだか気分が上がらない。



夫は仕事だし、
コロナ禍だし、
予定もないし。



退屈そうな子供たちに、せめてもと思って、
パウンドケーキを焼いた。



レシピには40分焼くって書いてあるけど、
え?そんな焼くっけ?



とりあえずレシピ通り設定して、
途中で様子を見に行こう。



その間に、ぐずってるエー坊に添い乳して、
お昼寝させよう。



あー、本当はこの時間に、掃除機終わらせたかったなぁ。



あー、ヤー坊おもちゃ次々ひっくり返すなぁ。



あー、チーさっきからYouTube見過ぎだよなぁ。



エー坊も少しでも離れると泣くから、
全然離れられないよ。
早く寝ないかなぁ。



、、、、なんか全部、うまくいかない。



そんな日だって、ある。



久しぶりに、疲れちゃったな。



途中で様子を見に行きたかった
パウンドケーキ。



エー坊なかなか寝ないから、結局焼き上がりまで見に行けなかった。



黒く焦げたパウンドケーキ。



40分は、やっぱり焼きすぎだったか。



黒いパウンドケーキを見てたらさ、
なんか悲しくなっちゃってさ。



でも、そんな時、



ヤー坊が、黒いパウンドケーキを見て、
「あべるー!あべるー!(たべる)」って
キラキラ嬉しそうに言うから。



チーが、「黒い耳みたいなところが1番美味しいんだよね!」って笑って言ってくれるから。



ありがとう。ありがとう。



なんだか母ちゃん、少し救われたよ。



さ!みんなでお菓子に、焦げたパウンドケーキを食べよう!

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ちょっとほろ苦いけど、優しい味だね。



よーし。午後からは、元気出していこうか!

自分が漁師の嫁になったかのような錯覚に陥る話

転勤族の我が家が今暮らしているのは、
コンビニも歩いては行けないくらいの田舎町。



なんにも無い。



けど、人のあたたかさがある。



回覧板を回しにいけば、「ちょっと上がっていきな」って言って、ヤー坊とエー坊を可愛がってくれるおばあちゃん。



私達の姿を見つけては、向かいの道路からいつも大きく手を振ってくれるお店のおじちゃん。



「これ貰ったんだけど、子供達にあげて~!」と、お菓子を持ってきてくれるお隣さん。



スーパーも、ホテルも、オシャレなカフェも
無いけれど、



私は、この町を気に入っている。



漁師さんも農家さんもたくさんいて、
有り難いことに、たまにお裾分けをいただくんだけど、



中でも、驚く程豪快な漁師のおじちゃんがいる。



鮭、ワカメ、ホタテ、ウニ、鰤、カレイ、、、



「喜んでくれるのが嬉しいから」と、いつも優しい笑顔で、良くしてくれる漁師のおじちゃん。



本当にありがとうございます。
新鮮な海の幸は美味しいし、
何よりも、そのお気持ちが有り難いです。



そして、私、、、、



魚バリバリさばけるようになりましたーーー!!!



それもこれも、漁師のおじちゃんのおかげ。



はじめの頃は、魚丸々一匹もらって、
どうしたものか、、、と動揺していたが、



今はもう、



魚何匹でも、
バッチコーイ!!!状態。



いやぁ、人間、やればできるもんだ。



ネットで調べてやってみた。
YouTubeで研究してやってみた。



完全に独学だけど、見よう見まねでなんとかなるもんだ。



先日は、鱒を一匹丸々頂き、
意気揚々とさばいた私。

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もう何回もさばいてるから、
自分が漁師の嫁、浜の女になったかのような
錯覚に陥ることも、一度や二度ではない。



目を覚ませ、私は公務員の嫁だ。



なぜだろうか。
魚をさばくとき、私の頭の中ではいつも、
津軽海峡冬景色と与作が交互に流れるのだ。



与作は木を切るが、
私は鱒を切る。



へいへいほー



ここに引っ越してくるまで、自分が
魚を三枚下ろしにさばけるようになるなんて、
思ってもいなかった。

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スーパーで買うのは、いつも決まって切り身
だった私が、今、一人で魚をさばいている!



へいへいほー



一気に、デキる主婦になったみたいで、
嬉しくなった!



そして、たぶん私は、魚をさばけるように
なった事というより、



大人になってから、新しい事に挑戦した事。
出来るようになったことが増えた事。



久しぶりの、この達成感を味わって、
すごく嬉しくなったんだ。



これから先、もっともっと、色々な事に、
チャレンジしてみたいなぁ!



あと、切り身から調理するより、
丸々一匹を調理する方が、



やっぱり圧倒的に、命をいただいている実感が湧く。



「いただきます」の意味は、前からわかってはいたけど、



以前の自分とは、全然温度が違うのだ。



魚に限らず、
私達が口にする全てのものに、



命をいただいている感謝。



それを獲ったり、育てたりしている人への感謝。



そして、私達家族へお裾分けしてくれる
人の、優しい思いへの感謝。



魚をさばくということを通して、



新しい事に挑戦する素晴らしさと、



いただきますへの深みが増した。



学びって、どこにでもあるんだなぁ!



さぁ。今日も家族みんなで、心を込めて言おう。
「いただきます!」

3人同時の寝かしつけがカオス過ぎる件

末っ子のエー坊が生まれてから、
我が家は寝室を2つに分けていた。



夫、チー、ヤー坊チームと、
私、エー坊チーム。



エー坊の夜間の授乳やオムツ換え等で、
他のみんなの睡眠を妨げるかもしれないと考慮してのことだ。



早いもので、
あと数日もすれば、エー坊も6ヶ月になる。



夜間授乳も減ってきたし、
チーもヤー坊も一回寝てしまえば、
少しくらい周りが騒がしくても起きそうもない。



それに、夫が一人でゆっくり眠れるよう、
今週から睡眠チームを編成し直した。



私と子供3人チーム、
夫アローンチームだ(羨望)。



悩みに悩んで、4人で寝る時の
ポジションを決めた。



チーはエー坊の隣で寝ることを楽しみにしていたし、



エー坊は私の添い乳無しには眠れないし、



ヤー坊とエー坊は〈混ぜるな危険⚠️〉なので、
間に私が入るのは、譲れない条件だ。



結果、右から、
ヤー坊、私、エー坊、チーの順だ。
この並びがベストなはず。



4人で寝室に入ると、なぜか毎晩、
ふわっとテンションがあがる子供達。



これから寝るんやで。



練りに練ったベストポジションで横になるも、



全っ然眠る気配がない。



チーは、念願のエー坊の隣で寝れることが嬉しくて、テンションがあがってる。



触るなって言ってるのに、
私にバレないように、こそこそと、
エー坊の手なりほっぺたなりを
つっついてるの、



母ちゃん全部知ってるからね。



そして、一日の出来事を、色々話してくれる。



そういう時間って大事だし、ゆっくり、
うん、うんって聞いてあげたい。



けど、、、、



チー、あんた、、、声!でかい!からな!



もう寝るっていうこの雰囲気の中で、
その声量出すかね?



小学2年生の姉さんよ、
空気をもう少しよんでおくれよ。



しかもさ!話題がさ!



まさかの好きな人の話!(秘)



今までいないって言ってたじゃんか!
母ちゃんびっくり&ドキドキよ!



ちょ、その話、明日もっぺん聞かしてね?
今、さら~~っとする話じゃないわ!
もーぅ、気になって眠れんわ。



そんでエー坊は。
ずーーと、ずーーと、ぶんぶん丸



ぶんぶん丸とは、
後頭部を、とんでもないスピードで
布団にこすりつける行為のこと。

詳しくはこちらの記事で↓
tenteko-my.hatenablog.com



最近、ぶんぶん丸をしながら、



アーワー!!とか、キーーィ!!とかって
高音で叫ぶオプションもつけてくる始末。



ソプラノ歌手もびっくりの、
伸びのあるその声。



さらに、なんの前触れもなく、コポっと
急におっぱいを吐く。



それでも止まらぬぶんぶん丸



ほっぺたに、吐いちゃったおっぱいついてますから!



ぶんぶん丸も、程々にね!
人生の色んな場面で大事になってくるよ、
程々って。



あとさ。
寝返りは、今はやめとこか。



急にやたら鼻息の音すごいなって思って
振りかえったら、



ゼロ距離にエー坊の顔面あって、
母ちゃん焦るよ!



寝返りは、また明日いっぱいしようね。



はい、おっぱい吸いながら、おやすみね。



最後に、ヤー坊。



お気に入りの毛布抱きながら、
指しゃぶりするその姿はさ、



たまらなく可愛くて愛おしいんだけど、



自分で気付いてる?



なっかなかの、ヨダレの匂いやで!!



そんでさ、母ちゃんがエー坊に
おっぱいあげてるとき、



ヤー坊には背中向けちゃうことになるから、
やっぱり寂しいのかなぁ?



「ねーねーねー」
「なーぁーにー?」って、



一人ニ役のその独り言、延々と言うの、
やめてくれない?



面白いわ、切ないわで、
母ちゃんの心、めちゃめちゃかき乱してるからね!



あとね。
トレードマークの3ミリ坊主、
tenteko-my.hatenablog.com



母ちゃんにこすりつけてくるのも、
そろそろやめにしない?



もうそれ、タワシの使い方だからね。



痛いて。可愛いけども。



そして、これは、3人とも悪くないんだけど、



アレルギー対策で、良かれと思って買い換えた
シーツの素材、、、



シャカシャカシャカシャカシャカシャカ、、、



うるっさいわ!!



誰か動く度に、シャカるのよ!!



いやー、そこまでは考えてなかった。



すごく、良いんだけど。
シャカる所以外は、とても気に入ってるんだけど。



チーの声量配慮ゼロのお喋りと、
エー坊のソプラノボイス&ぶんぶん丸と、
ヤー坊の一人ニ役エンドレス会話と、
シーツがシャカるのと。



あぁ、心の底から、無音が欲しいよ。



母ちゃん、静かに眠りたいよ。



そんなこんなで、全員寝付くまで、
毎晩最低1時間はかかる。



今日もお疲れ様、私。
よくやったよ、私。

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毎日疲れるけど、
3人の寝顔を見るその時間は、
最高に贅沢なご褒美だと思う。



親バカだけど、可愛くて仕方ないのだ。



なんだかんだで、子供3人と一緒に寝れるのを、
一番喜んでるのは、私だろうなぁ。



チー、ヤー坊、エー坊、大好きだよ。
また明日ね。おやすみ。

お金とか家庭環境とか幸せとか

幼稚園教諭一年目、当時21歳だった私は、
希望に溢れ、情熱をメラメラと燃やしていた。



なんてったって、夢を叶えて、
なりたかった幼稚園の先生になったのだから。



1年目は、年少組の担任になった。
18人の子供達。
初めての、自分の受け持つクラス。
とにかく毎日一生懸命だった。



私が働いていた園では、毎年GW明け、
家庭訪問があった。



初めての家庭訪問で、私は自分の価値観を
根本から見直すことになる。



普段の生活の中で、短期間でよそ様のお宅を
18件も訪ねることは、まず無いと思う。



まだ先生1年目の私にとっては、
もちろん家庭訪問に行くこと自体
初めての経験。



先輩の先生方から、
家庭訪問でのマナーや流れや、
具体的にどんな話をしたらいいか等、



教育を受けた上で、更にシミュレーションも
してから行く。



緊張感とワクワクが混じった家庭訪問は、
とても新鮮で貴重な経験だったなぁと、
今でも思う。



当然の事ながら、
18人の園児がいれば、
それぞれ違った18の家庭で暮らしているわけで。



生活水準も、親御さんの仕事も、
家の広さも、家庭の雰囲気も、本当にそれぞれ。



手垢ひとつつけることも憚られるような、
ピッカピカなお宅もあれば、



私が到着する直前に、一人分のスペースは
なんとか空けましたよ~みたいなお宅もあった。



頭ではわかっていたつもりでも、



それぞれの生活環境に直に触れた時、



私はなんだかとても不思議な気持ちに
なったのだ。



あぁ、日中は18人みんなで、同じひよこ組で
過ごしているけど、



家に帰れば、それぞれの生活があるんだよなぁ、と。



お金持ちなおうちもあれば、
もちろん、その逆もあるよなぁ、と。



同じひよこ組の中で、
みんなで一緒に笑ったり泣いたりしているのは、



あの子達の、一日の中の一部分なわけで、



それぞれに、それぞれの暮らしがあるんだよなぁ、と。



そんな当たり前のことを、家庭訪問をやってみて、改めて実感したのだ。



そして、それぞれの家庭の生活水準みたいなものを目の当たりにして、



「色んな家庭があって当たり前」という気持ちと同時に、なんとも言葉ではうまく表現しづらい、切なさにも似た気持ちも感じたのだ。



私は仕事を終えて帰宅後、父にその話をした。



そして父からの言葉で、私は、自分の中に潜んでいた偏見に気付いてしまった。



「うん、そうか。色んな家があるからなぁ。
それで?◯◯は、お金持ちでピカピカな家の子の方が、幸せだって思ったのか?」



父にそう聞かれて、ハッとしたのを、
私は今でも鮮明に覚えている。



そうか、、、私、無意識のうちに、
そう思ってたんだ、、。



だから、生活水準の幅を感じた時に、
切なさにも似た感情を抱いたんだ、、



気付かないうちに、お金持ちとか広くてキレイな家のほうが幸せな家庭だって、
私そう考える人間になってたんだ、、、。



お金があるとかないとか、
家が広いとか狭いとか、



そんなことで幸せが決まるはず、無いのに。



私の間違った偏見で、
少しでも勝手に可哀想に思ってしまったあの子に対して、こんな失礼な事はない。



本当に可哀想で情けないのは、
自分でも気付かないうちに、
幸せに対する価値観がものすごく浅はかに
なっていた、私自身ではないか。



21歳のあの時、自分の価値観の浅はかさに
気付いた時の衝撃を、私は忘れないと思う。



そして、あの時それに気付けて、
本当に良かった。



家庭訪問の経験と、父の言葉に感謝だなぁ。



そしてなにより、幸せっていうのは、
お金があるとかないとかじゃなくて、
自分の心が決めることだって、



ひよこ組の子ども達が教えてくれた。



どの家の子も、18人全員、
キラキラで幸せいっぱいの笑顔だったから。



あれからだいぶ年月は過ぎて、
年少組だったあの子たちも、
もう今は二十歳かぁ。



あの頃みたいに、キラキラ笑ってるかな?
それぞれの人生、幸せに生きているかな?



大人になったあの子達に思いを馳せながら、
本当の幸せな人生を歩んでいけるように、
いつまでもそっと、応援していたいと思う。