娘の悪意の無い一言が、私の心を振りまわす
小学2年生のチーは、最近言うことがなかなか鋭い。今日は、そんなお話。
とにかく朝食を食べるのが
とんでもなく遅いチー。
色々試行錯誤した結果、お米よりはパンの方が、まだ早く食べれるよねって事になり、チーの朝食は、パン一択になった。
それでも、その日の様子によって、食べるスピードはまちまちで、
「いやいやいやいや、そのちっさいクリームパン食べるのになんで30分もかかってるのよぉー!!」と叫びたくなる日もある。
先日のスーパーのパンコーナーでのこと。
私はチーに、「明日の朝食べたいパン選んでねー」と言った。
するとチーは、ニコニコ笑いながら、こう言った。
「うん!出すだけだから、ママ楽チンだしね!」
、、、ちょ待てよ!
いやね、私としてはさ、本音はさ、
朝はパンよりご飯派よ!
でもさ!チーに朝からお米出したらさ、
リアルに1時間食べ続けるじゃん!?
遅刻しちゃうよ!
そりゃあさ、菓子パンは、テーブルに牛乳とセットで出すだけだから、確かに母ちゃんは楽チンだよ。
でも、違うじゃんか!
それが理由じゃないじゃんか!
チーの!食べる!スピードの!せいでしょ!
それを、母ちゃんが朝ごはん手抜きしてるみたいな
言い方しないでおくれよ、まったく。
、、、と思ったが、チーの表情からは、
嫌味とか意地悪とか、そんなものは微塵も感じられない。
そう、彼女は、そんなつもりでは言っていないのだ。
本当に、ただ素直に、ママ楽チンだもんねって、そう思ったから言っただけ。
それ以上でも以下でもなくて、
ましてや、私が手抜きしてるとかしてないとか、そんなことは一切頭によぎってないのだ。
ふぅ。落ち着け私。熱くなるな私。
一人でカッカしても仕方ない。
大人になれ、37歳。
黙ってチョココロネ買っておけ。
また別の日に、ネギトロ事件もあった。
最近お気に入りでお取り寄せしているネギトロがあって、
それを丼にして出した日、チーは美味しい美味しいと、すごく喜んでくれた。
食にそれほど欲のないチーが、いっぱい食べてくれたのが嬉しかった。
それからしばらく経って、2回目のネギトロ丼を食卓に出した日。
チーは、「わぁ!これ美味しいやつだー!」と
ニコニコ。
うんうん、そうでしょ、それ好きなんでしょ、可愛いやつめ♡
そのあとに笑顔で一言。
「これ乗せるだけだもんね!」
、、、ちょ待てよ!
なんなん!なんなん!?
そうよ!ホカホカ酢飯に、ネギトロ乗せるだけ!お手軽中のお手軽よ!そうだけども!
だから!?だからなによー!?キーッ!
でも私は知っている。
彼女がドス黒い心で発した一言ではないことを。
単純に、「乗せるだけだもんね!」って、思ったから言っただけ。
目をキラキラさせながら、ネギトロ丼を見て、そう思ったから言っただけに過ぎないのだ。
いかん。いかんぞ私。
ちょっと痛い所つかれたからってカッカすな。
ついこの前パンで学んだじゃないか。
乗せるだけ発言に、深い意味はないのだ!
あぁ。子供の悪気のない一言は、恐ろしい。
グッサグッサくるわー。
チーが2歳の頃、オレンジ色の夕焼けを見て、
「ドキンちゃんの空ー」って言ってたのが懐かしい。
それ思い出すと、私、今、泣けそう。
成長が嬉しくて、寂しくて、面白いな、ほんと。
そうかと思えば、この前の尿検査の朝、
おしっこを採るのを手伝ってあげた私に、
「チーのおしっこ、可愛い?」って聞いてきたり。
おしっこは知らんけどね、7歳のチーは、
まだまだまだまだ可愛いよ!
いつか、本気のテンションで、
クソババァとか、言われちゃうのかなぁ?
想像だけで、私、今、泣けそう、アゲイン。
そんな事を考えながら、私はまた今、ネギトロをお取り寄せしようと思っているのだ。
、、、、乗せるだけだしね!