テンテコmyブログ

3人の子育てで、てんてこ舞いな毎日。そんな日常のアレコレを綴っています。

あの時、夫が白馬に乗った王子様に見えましたわ

末っ子エー坊の4ヶ月健診の日のこと。



その日は夫がどうしても仕事を休めなかった。
なにやら、試験があるとかなんとか。しかも車も使うらしい。



いや、健診くらい、私だけで全然行けるから、それはいいんだ。



ただ、、、2歳のキング・オブ・自由人、
ヤー坊と留守番してて欲しかったぁぁ!!



だってだって、ほんっと大変なのだ!
混ぜるな危険⚠️のヤー坊とエー坊を、私一人で連れ出すのは!



わかってる、わかってる。
世の中のお母様方が、みんなそういう試練を乗り越えていることも、私の言っていることが甘えだということも。



ただね、ヤー坊、本当に手がかかる!



アリさんを見つければ、30分だって平気で研究するし、セーフティコーンの中にも入っていくし、

tenteko-my.hatenablog.com
tenteko-my.hatenablog.com


最近はタンポポの綿毛を見つけたら、ひとつ残らずフゥーってしないと気が済まないとか、

f:id:tenteko-my:20210606222448j:plain


並んでいる木があれば、一本ずつ熱くハグするとか、まぁー独特なブームが到来している彼。

f:id:tenteko-my:20210606222511j:plain

そして、絶賛イヤイヤ期ときたもんだ。



二言目には、「いやーや」って、すぐ言う。
すぐ言うぅぅーー!!!



あぁ。そんなヤー坊と、抱っこ星人のエー坊二人を連れて行くことを想像するだけで、私は震えるよ、、



でも、そんなことをグダグダ言ってても仕方ない。やるしかないのだ!



健診当日。



車は夫が使っているので、タクシーでむかう。
帰りは、試験を早めに終わらせる事ができれば迎えにくるとのこと。


メーターとにらめっこする私。
止まれ!止まれ!と念じるが、無情に上がり続けるメーター。



、、、3000円!!高!!
高いってばよ!!



3000円あったら、びっくりドンキー、2人食べれるんでないの、しかもデザート付きで!!



いや、そんなケチ臭いことを考えるのは、もうよそう。
これからの健診に、全集中だ。



ついに健診が始まった。



受付を済ませ、エー坊の名前が呼ばれるまで待つのだが、



とにかく誰の名前を呼ばれても、元気よくお返事するヤー坊。



まぁまぁ、そんなのは想定内。
皆様に注目されても、このくらいダメージ0だ。



やっとエー坊の順番。
保健師さんに、色々きかれるのだが、、



エー坊、まさかのギャン泣き!

f:id:tenteko-my:20210606222544j:plain

や、ちょ、嘘だろ。
エー坊、あんたはノーマークだったわよ!



だって、いつもお外では、ニコニコ静かなリアルキューピーちゃんと化してるじゃないのさ!



今日に限って!まわりの皆様が振り返るレベルのギャン泣きときたか!!



あたふたとエー坊に気を取られてると、、、



あっちのほうで、ヤー坊が、敷いてあるジョイントマット、剥がしまくってるぅぅ!
うそーーーん!!



すみません、すみませんと、保健師さんにも、まわりの親子にも、ペコペコしながら連れ戻す。



保健師さんは、ギャン泣き継続中のエー坊に優しく、少しママに抱っこしてもらおうか~、あら~眠いのかな~怖くないのよ~うふふ~などと話し掛けている。



優しい対応ありがとうございます。
ただ!とりあえず!泣いててもいいから、やることやって早く終わらせてください!泣



ジョイントマット剥がし隊のヤー坊を、半ば羽交い締めしながら、そう願う私。



ヤー坊の動きが止まったので、私はエー坊を抱き上げる。



そしたらば、ヤー坊、「さ、もうこのくらいでおしまいにしましょうや」みたいな顔して、保健師さんにスリッパを渡している。



ちょ!こら!まだ終わってないから!
ほんでなによその表情!失礼だからやめてくれよ!



続きまして小児科医の診察。
エー坊が診てもらってる間、ヤー坊は椅子をくるくるくるくる回して爆笑している。



エー坊を押さえている私は、ヤー坊のそのくるくるを止めることもできず、鬼のような目でヤー坊を睨むことしかできない。



その時のドクターの苦笑した顔を今でも忘れられない。
え。待って。私ら、クレヨンしんちゃんとみさえみたいじゃないの。



やっと終わって、ギャン泣きするエー坊に服を着せる。



その間も、ずーっと私の右足にまとわりついてくるヤー坊。



エー坊に服を着せながら、右足だけはしがみついているヤー坊の為に、信じられないスピードでゆらゆら揺らす私。



なんっじゃこりゃ!
何をやっとんのじゃ私は。



もう、まわりの皆様も、こっちをずっと見ているのがわかる。



そりゃそうだわな。
マスク湿らせるくらいスーハー息しながら、
汗をかき、息子二人相手に奮闘している私。



まわりの皆様の目には私達どう映ってるのかな?



ところで、皆様のお子さん、なんでそんなに静かで良い子なんですの?



すみません、騒がしくて本当すみません。



あーやばい、ちょっと泣きそうだぜ。



、、、その時、ふと視界に入ってきた、見慣れた足。



「ママ、大丈夫?」そう言われて見上げると、、、



夫だ。夫が来た。



試験を早く終わらせて、駆けつけてくれたんだ。



え。ちょっと待って。



ねぇ夫。あれ、そんなにかっこよかったか!?



もう、言い表せられないくらいの、とんでもない安心感がそうさせたのか、、、



夫が、白馬に乗った王子様かのように見えるわっ!

f:id:tenteko-my:20210606223535j:plain

目を覚ませよ私!
そんなはずはないから!しっかりしろ私!



でも、あの時は本当に、夫が来てくれて、一気に力が抜けたんだ。



もちろん、白馬に乗った王子様ではなかった。いつもの黒縁メガネの大男の夫だった。
ただ、私にとっては、あの時の夫は間違いなくヒーローだった。



帰りの車中で、夫が言った。



「俺には、試験なんかよりも、大切なものがあるから」、、、ふむふむ。



「それは、家族と、、、」、、、ふむふむ♡



「タクシー代だ!」、、、ブフォーーー!!!



いやー、夫よ!
あのね、そうだよねぇ!!
全く同感だわ!異議なしよ!!



健診で往復6000円は、払ってられないよねぇ!?



理由はさておきさ、来てくれてありがとうね。
本当に、助かったよ。



そしてさ、次回のエー坊の健診の時は、絶対ヤー坊とお留守番よろしくね!