テンテコmyブログ

3人の子育てで、てんてこ舞いな毎日。そんな日常のアレコレを綴っています。

流産をした時に、夫が言ったこと

チーとヤー坊の間に、私は一度流産している。



初期の流産だった、そして掻爬手術を受けた。



手術当日は、夫がどうしても仕事を休めず、
母に付いてきてもらった。



あの日は本当に辛かった。



妊娠が確定してから、流産して、手術を受ける
まで、あまりに目まぐるしくて、
体も心もついてこない。



どこかで、自分の身に起きていることとは
到底思えない感覚がずっとあって、



それは、手術台に上がってからもなお、
しつこく私の中にあった。



現実なのか、悪い夢なのか。



もうお医者さんに身を委ねるしかないのに、
涙が止まらない。



赤ちゃんへの思いと、
手術への恐怖と、
夫への申し訳なさにも似た気持ちと。



それでも手術は無事終わった。



夜、夫が帰ってくる頃には、
麻酔の影響の吐き気もおさまっていて、
夫にはそこまでしんどい姿を見せずにすんだ。



それから数ヶ月たって。



体も回復し、妊活の再開も考えられるように
なった頃。



私の中で、なんか違和感というか、
煮え切らない思いがあることに、気づいた。



それは、あの手術の日の事を、もっとちゃんと
夫に伝えたいという思い。



もちろんあの日だって、仕事で来れなかった
夫に、夜話しはしたし、



夫は優しい人だから、とても
心配したり気遣ったりもしてくれた。



でも。



もっともっときちんと向き合って、
深く話したい。



流産したときどう思ったのか。
手術の日は、何が辛くて、どう痛かったのか。
何を思いながら手術を受けたのか。
術後、麻酔の影響で何度も吐いて
辛かったことも。
赤ちゃんへの思いも、聞きたいし話したい。



そういう全てのことを、私は夫と共有したい。



だって、これは二人のことだから。



あの日来れなかった夫と、
細かいところまで全部わかり合ってから。
しっかり同じ心になってから、次の妊活に
進まなくちゃいけないと思った。



そういう私の気持ちも含め、夫に全部伝えた。



夫は、うんうんと、ゆっくり、納得いくまで
聞いてくれた。



そして最後に、夫は今回の流産を
どう思ったのか、聞いてみた。



「俺は、正直、ママほど辛く感じてないと
思う」



そう言った。



冷たく感じる人もいるかもしれないけど。




私は、これを聞いたとき、
この人と結婚して良かったと思ったんだ。



無理に私と同じ温度に合わせて
辛かったと言うのではなく、



自分の気持ちを誇張して言うのでもなく、



とても正直で、ぶれない人。



あぁ、やっぱり話して良かった。
あまりにも夫らしい、その答えが聞けて、
良かった。



それから一年後にヤー坊を授かり、
さらにその二年後にはエー坊を授かった。



今でも、二人の顔を見ながら、思うことがある。



「お空の上で、あの時の赤ちゃんには会った?」
「それとも、もしかしたら、あなたが
あの赤ちゃんなの?」



本当のところなんて、誰にもわからないけど。
それでもやっぱり、心の中でそう聞かずにはいられない。



命の尊さを感じながら、
私はこれからも夫と一緒に、私達のもとへ生まれてきてくれた3人の子ども達を、
大切に大切に、育てていこうと思う。